2018/05/22

大和ハウスグループの大和リース(株)は5月22日、建設現場での熱中症の発症を抑制するために空調作業服を導入すると発表した。

同社はこれまで熱中症対策として建設現場での温度および湿度の管理を行うほか、塩アメやタブレットの支給等の対策も行ってきた。しかし、昨今の気象変化により夏場の温度上昇が著しく、特に屋根上や屋外での作業は厳しいものとなっており、空調作業服を導入することにより職場環境の改善を図る。

同社は2016年度から試験的に建設現場で従事する協力会社作業員向けに空調作業服導入の支援を実施。これまで空調作業服を着用した熱中症の発症はない。

今回、同社の現場管理者である全社員向けにも空調作業服の支給を開始。また、熱中症を未然に防ぐ対策として、熱中症対策飲料のアクエリアス（発売元：コカ・コーラ ボトラーズジャパン(株)、500mlペットボトル）をメインとした自動販売機を全国約40現場（2018 年5月から9月までの期間で工期が4か月以上）に設置する。

建設現場では同社が価格の一部を負担し、作業員に安価で提供することにより、こまめな水分補給ができ、熱中症の未然防止に役立つ。 

●空調作業服（空調服）の概要

タイプ

・大和リース社員用オリジナル

・作業員用

・作業員用フルハーネス仕様

サイズ：Ｌサイズ、ＬＬサイズ、3Ｌサイズ

バッテリー充電時間：約8時間以内

風量、使用時間

・風量約30リットル／秒の場合、約8時間使用可能

・風量約25リットル／秒の場合、約12時間使用可能

・風量約22リットル／秒の場合、約18時間使用可能

・風量約12リットル／秒の場合、24時間以上使用可能

導入数

・大和リース社員用374着（支給）

・作業員用（協力会社）500着（補助支給）