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寺岡精工、荏原実業と提携し食品衛生検査装置を販売

2017/09/20

(株)寺岡精工が9月19日、荏原実業(株)が食品業界において世界で初めて励起蛍光方式(*)を利用して開発したコンタミグラフィー2機種「食品残渣(ざんさ)可視化装置」と「一般生菌数可視化装置」の販売について業務提携したと発表した。寺岡精工が持つ食品業界での販売力を最大限に活かし、両装置を積極的に販売していく。

「食品残渣可視化装置」は、生産設備の食品残渣を検査する装置で、励起蛍光方式の採用で従来のATPふき取り検査よりも広範囲を検査できるのに加え、培養検査よりも迅速にかつ無試薬で検査でき、リアルタイムで食品残渣を可視化できる。コンベヤの検査にも使える装置だ。

また「一般生菌数可視化装置」は、食肉などの検査用途に使用。これまでの培養法による検査では48時間以上かかっていた食肉等の一般生菌の測定を、励起蛍光方式により試薬を使わずに5分以内で実施できる。

昨年12月、厚生労働省が食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」の導入をすべての食品事業者に義務付ける方針を決めるなど、現在、食品業界では安全な食品を出荷するために早急な対応が求められている。寺岡精工では今回の業務提携によって、より多くの食品事業者が工場内の二次汚染と工場内への微生物の進入を防ぎ、食品の安全性をさらに高められるよう貢献していく考えだ。

(*)物質に光を照射して発光させること

【製品概要】
<コンタミグラフィー「食品残渣可視化装置」(品番:CNE-M10)>
発売:2017年10月中旬
販売地域:全国
定価:300万円(税別)
本体寸法:L193mm、W214mm、H273mm/モニター画面6.5インチ
重量:約2.3㎏(本体のみ)
検査可能範囲:検出モード W76mm×H63mm、撮影モード W102mm×H84mm

<製品名:コンタミグラフィー(R)「一般生菌数可視化装置」(品番:CNE-F20)>
発売:2017年10月中旬
販売地域:全国
定価:500万円(税別)
本体寸法:L300mm、W412mm、H512mm/モニター画面15インチ
重量:約15㎏

(上)食品残渣可視化装置、(下)一般生菌数可視化装置

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