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物流連、環境問題を研究する都内中学生を受け入れ

2017/05/18

(一社)日本物流団体連合会は5月18日、全日通霞が関ビルにおいて「物流における環境問題」をテーマとした講義を都内の中学生に対し実施した。

「物流における環境問題」を研究課題としてグループ研究を継続している筑波大学付属駒場中学校の生徒5名に対し、物流連村上敏夫事務局長が講師を務め、「物流における環境への配慮」をテーマに、パリ協定における各国のコミットメント、物流におけるCO2排出量等について、各種資料を交え、中学生にも理解しやすい内容として解説した。

さらに環境配慮への工夫として、以下の4項目についてさらに細かく説明を実施。モーダルシフト、物流の共同化、低公害車の採用、物流センターの省エネ化、また最新の話題として「宅配便再配達問題」について、平成27年に国土交通省が「宅配便の再配達率とそれによる弊害」を数値化した内容から、再配達の与える環境への悪影響について説明を行い、通販利用時の再配達防止について理解を求めた。

質疑応答では、共同配送や梱包資材の再利用、エコドライブの推進などの詳細について質問がなされ、物流に関する生徒たちの学習意欲の高さがうかがえた。生徒たちは、これまで継続してきた本テーマに関する学習内容を取り纏めた報告書を作成するとのこと。

物流連として、今後は、修学旅行で上京する中学校の生徒に対する「物流に関する講義」実施と並行して、都内の中学校・生徒向けの講義機会を設定する方策について、具体的に検討を進めていく。

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