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三進金属工業、機能性を高めたフルフラット床材を開発

2016/11/24

三進金属工業(株)は11月9日、金具を表面に出さないフルフラットな床を通常行う上部からの施工で実現する鋼製有孔床材と取付金具を開発したと発表した。

大規模な物流施設内ではコンベア等の運搬機器を大きな空間に設置するために、金属製有孔床材による設備床(グレーチング床)が適切に配置される必要がある。また、空調室外機置場となる屋上やメンテナンス用床等でも金属製の有孔床材は採用されている。

同社は、従来品に加え金具が表面に出ないフルフラット床を広く一般に実現する新製品を開発した。同等品の施工方法は、高所作業であることの危険性やコスト面から、ほとんどの場合で上部から金具を付けて固定する方法となっているが、この方法では金具が表面下には収まらず多少の段差ができていた。

今回の新製品では、上部からの施工でも金具は表面下に完全に隠れ、フルフラットのフロアを実現する。安全面で大きなメリットがあり、コンベア架台等の設備機器の直置きの場合も段差がないため機能的に優位性がある。また、フルフラットのフロアは意匠的に優れる。

その他にも取付金具には緩み止めの工夫を施し、機器や歩行振動による緩みを防止しており、また、従来品では下地材が必要であったフロア下方への配管や配線の吊りこみが下地材なしで可能となるよう床材にサイドスリットを入れた。製造においては6mを超えるような長尺物の対応も可能となっており、これらの様々な機能向上でシェアアップを目指す。

出荷開始は12月1日。今後、初年度売上1,500万円、3年後売上は1億5、000万円を見込んでいる。販売価格は従来品に比較して約1割のアップとなる予定。

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