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岡村製作所「ミカサ」の自動変速機が「機械遺産」に認定

2015/08/11

(株)岡村製作所が1955年に開発した自動車「ミカサ」に搭載したオートマチック・トランスミッション(自動変速機)が(一社)日本機械学会により「機械遺産」に認定され、8月7日、トヨタ産業技術記念館(名古屋市)で表彰を受けた。

「機械遺産」は、歴史に残る機械技術遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、日本国内の機械技術に関わる歴史的遺産として日本機械学会が認定している。今回認定されたオートマチック・トランスミッションは、同社が1951年に開発に成功したトルクコンバータ(流体変速機)とトランスミッションから構成され、2気筒の水平対向エンジンと一体化されて、1つのパワーユニットを形成している。

トルクコンバータは1951年の実用化後、当時のディーゼル機関車や森林の集材用ウインチ、建設機械などに利用された。現在も神奈川県横須賀市のオカムラ追浜事業所で製造され、フォークリフトなどの産業車両用や空港用貨物カートなどに利用されている。

「ミカサ」は現在、カット模型化されたパワーユニット部とともに東京都千代田区の「オカムラいすの博物館」に展示保管されている。今回、オートマチック・トランスミッションの保存状態などを評価され、「Collection:保存・収集された機械」分類での認定となった。

オカムラいすの博物館
住所:東京都千代田区永田町2-13-2
開館時間:9:00~17:00 (※前日の午前中までに要予約)
休館日:土、日、祝日
電話:03-3593-6195
WEBサイト:http://www.okamura.co.jp/company/museum/index.html
交通機関:東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」から徒歩5分

「ミカサ」とパワーユニット部のカット模型

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