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日産、都内で100%電気トラックを実証運行

2015/03/17

日産自動車(株)は3月16日、100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を、千代田区のコミュニティサイクル事業実証実験「ちよくる」内で開始すると発表した。

「ちよくる」は、(株)NTTドコモが、2014年10月から実施している千代田区のコミュニティサイクル事業実証実験。今後、日産が貸与するe-NT400テストトラックのモニター車を、千代田区内約30か所のサイクルポート(自転車の貸出・返却拠点)間で、次世代コミュニティサイクルシステムを搭載した自転車の再配置運営に、2か月間活用する。

100%電気で走行するe-NT400テストトラックを使用で、サイクルシェアリング事業全体における、さらなるCO2削減効果が期待できる。また、日産は今回の実証運行で得られたデータを基に、走行性能や充電の運用などに関する検証を進め、今後の開発に生かす。

e-NT400テストトラックは、小型トラック「アトラス」をベースに、「日産リーフ」のコンポーネント(モーター、バッテリー)を最大限活用した電気自動車(EV)システムを搭載しており、画期的なゼロエミッションの小型トラックとして将来の量産化を目指している。また、排気ガスを一切出さないことから、都心部のエンジン車乗り入れ制限のあるエリアにも入っていけるほか、低騒音であることから、深夜の時間帯でも運行しやすい。80kWの電動モーターと高出力・大容量のリチウムイオンバッテリーにより、振動が少なくスムーズな加速と乗り心地を実現し、ドライバーにも優しいトラックとして新しい運転感覚を提供する。

今回のモニター車はJC08モードでの航続可能距離が約62kmであり、さらに30分間で容量の80%まで充電可能な急速充電機能を内蔵している。


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