2014/09/02

(株)日本NCRは9月2日、東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で新POSソリューション「NCR RES MeX」の発表会を開催した。

新製品のキーとなるのは、消費者と小売業者の接点を結びつけるオムニチャネルだ。諸星俊男社長兼CEOは「シングルチャネルから一転し、シームレスにつなぐオムニチャネルをコンシューマが求め始めている」と背景を語る。同社ではスーパーなどのPOSレジなどのハードウェア・メーカーとしてスタート、近年ではソフトウェアへの方向転換をしている最中で、セルフレジでのシェアは世界1のほか、ATMプロバイダとして1日8,300ものトランザクションを持つという。

今回リリースされたRES MeXは、さまざまなショッピングのシーンで、POSのチェックアウト操作のみならず、顧客システム、在庫管理システムなどの複数のアプリケーションとシームレスに連携し、消費者のショッピングエクスペリエンスを高める。

プラットフォームにWebベースを採用したことで、POS業務のほか、PC端末で行っていた顧客管理、データ分析や商品管理などのバックオフィス業務も含め、タブレット端末（iPad）を操作して接客を行うことが可能。「ノウハウをベースにあるため、業務端末としての操作性も一層向上していた。人材教育の簡素化、短時間化することも可能となりました」と流通ビジネス事業部の池田裕之部長は語る。

諸星社長は「ベンダーの意思でコンシューマをコントロールするCRM（Customer Relationship Management）から、コンシューマがベンダーをコントロールするVRM（Vendor Relationship Management）が実現する製品だ」と紹介した。