2017/04/12

(株)日立製作所は4月12日、(株)MonotaROが茨城県笠間市に新設した物流拠点「笠間ディストリビューションセンター」に小型・低床式無人搬送車「Racrew(ラックル)」を154台納入したと発表した。

商品が保管されている棚を、棚ごと指定位置まで自動搬送することで、作業者のピッキングを容易にし、物流拠点における省力化や生産性向上に貢献する。

近年、eコマースの進展に伴い、物流業界においては多様化するニーズに対応し、多種多様な商品を迅速に配送するため、オペレーションの省力化や取り扱いアイテム、物量の変動に対する柔軟性など、効率的な配送システムの確立が求められている。

同社は、工場の製造ラインや倉庫業・通信販売業の配送センター向けに、部品や商品の保管、または工場内のレイアウト変更に柔軟に対応し、指定した位置まで棚ごと自動搬送できる小型・低床式無人搬送車「Racrew」を2014年から販売、データアナリティクスのノウハウを活用して分析・シミュレーションを行うことで、渋滞の少ない搬送ルートを選択するなど、搬送効率を改善させる機能を有している。

今回、「Racrew」154台が納入された「笠間ディストリビューションセンター」でも受注から出荷までの時間短縮など効率的な配送システムの確立に貢献し、センターの生産性の向上に寄与する。

●小型・低床式無人搬送車「Racrew」概要

外形寸法：幅900mm×長さ960mm×高さ380mm

積載重量：最大500kg

走行速度：最大速度60m／分(無負荷時最大速度80m／分まで可能)

電源：リチウムイオン電池(自動充電機能付)