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国交省、物流ドローンで飛行実験、目視外離着陸の安全性検証

2017/02/22

国土交通省は2月21日、ドローンポートを使用した荷物輸送の課題の検討などを目的に実験を実施すると発表した。

現在、「交通運輸技術開発推進制度」でブルーイノベーション(株)と東京大学に研究開発を委託している「物流用ドローンポートシステム」では、ドローンを常時目視しなくても、自律かつ安全な離着陸や荷物の取卸しを可能とすることを目指している。

今回の実験では、開発中の物流用ドローンポートの各システムの有効性の確認やドローンポートを使用した一連の荷物輸送の流れの検証する。使用するドローンはブルーイノベーション製の機体(寸法1000×1000×580mm)で、最大積載量は約1.5kg。実験では商品(雑穀約0.5kg)を搭載する。

まず2月28日、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(株)の物流施設「GLP座間」(神奈川県)で機能検証実験を実施。物流用ドローンポートの有無による着陸精度を比較する。また、物流用ドローンポートへの第三者侵入時の機能を検証するため、ドローンポート内の第三者の侵入をリアルタイムで検知させる。この機能では第三者がポートから退去するまで上空で待機する。

3月3日には、長野県伊那市長谷地区で荷物輸送実験を実施する。道の駅南アルプスむら長谷を出発し、高度50mを飛行して高齢者専用住宅までの片道約400mを往復飛行する。ドローンポートの各システムのサポートによる離陸から着陸、帰還までの一連の荷物輸送の流れを検証する。

●ドローンポートシステム概念図

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