[最新ニュース] IT・マテハン

DNP、UHF帯ICタグ誤読防止のの電波遮断設備2種を開発

2017/02/03

大日本印刷(株)(DNP)は2月3日、(株)新日本電波吸収体と共同で、UHF帯ICタグの誤読を防ぎ、正確かつ効率的に読み取るために電波を遮断する設備として「ゲートタイプ」と「カーテンタイプ」の2種を開発したと発表した。

あらゆるモノがインターネットに繋がるIoT社会において、安価にさまざまなモノや機器を繋ぐデバイスとしてICタグが再注目されはじめている中、フォークリフト積載状態で一括読み取り、作業負荷軽減ができることから、工業製品やレンタル品にUHF帯ICタグを取り付け、入出庫や保管場所を管理する利用事例が急増している。しかしICタグは数メートルの範囲で読み取れる性能があることから、必要のないICタグまで認識してしまう誤読の防止策が求められていた。

新たに開発した電波遮断設備の特長は以下の通り
■ゲートタイプ
・例えばフォークリフト等にICタグを付けた製品を載せ、設備を通過することで、一括して必要なICタグの情報を読み取り、業務を効率化。
・電波を遮断する素材でゲートを作成し、周辺ICタグの電波を遮断してゲートを通過したICタグだけを読み取り。
・読み取りエリアにアルミ製の反射板を取り付け、電波を反射して正確かつ効率的なICタグのデータ読み取りを可能にした。
・ゲート全体の大きさは壁の幅が7m、読み取りエリアの幅が4m、高さが2.4m。
・価格:200万円~
■カーテンタイプ
・電波を遮断する素材を使用し、天井から吊す用にレールで設置することで、カーテンの向こうに置いた製品のICタグを読み込まないように措置。
・防水加工を施し、雨が吹き込む搬入/搬出場所のような外に近い所でも使用可能。
・カーテンの大きさは、幅が4m、高さが3.5m。
・価格:30万円~
※価格には別途、設置費用やリーダが必要。

なお、同設備は本格的な販売に先駆け、総合備品レンタル会社のコーユーレンティアのレンタル品のICタグによる在庫管理システム導入に伴い、入出庫時などの誤読防止に採用された。両社は2019年度までに30セットの販売を目指す。

|↑一覧に戻る|