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エアロセンス、ドローン自律飛行研究がNEDOの研究課題に採択

2016/07/08

エアロセンス(株)は7月8日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の平成28年度「次世代 人工知能・ロボット中核技術開発」の革新的ロボット要素技術分野の研究課題として、同社が応募したドローンの自律飛行技術開発が採択されたと発表した。

研究課題の正式名称は、「UAV向け環境認識技術と飛行経路生成技術の研究開発」。現在、多用途に使われ始めた同社の自律飛行UAV(ドローン)の運用では、安全にミッションを達成するために、飛行中に予期していない障害物などを検出し、事故を避ける動作が期待される。また、GPSの電波の入りづらい屋内や高層ビル周辺、地下などでのドローンの活用需要が高まり、そのような現場ではGPSなしでもUAVが自己位置推定できることが求められてきている。

そこで同社は、障害物検出・回避を含めた動的な自動飛行経路構築のため 高性能センサーと高速画像処理エンジンを統合したシステムモジュールをドローンに搭載。重くて高価な LiDAR(レーザー測距)などの技術を用いず、イメージングセンサと画像処理技術の みで実現することで、GPSの入らない環境でも安価・軽量・安全に自律飛行できる技術を 開発・実装していく。

最終的には時速100km以上で高速飛行するVTOL(垂直離着陸)機に搭載し、障害物や他の飛行体を回避し、安全な航行の実現を目指す予定だ。

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