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パナソニック,TOUGHPADに10.1型Androidタブレット投入

2016/06/23

パナソニック㈱は6月14日,屋外や過酷な現場に適した頑丈タブレッ「TOUGHPAD(タフパッド)」の新モデル「FZ-A2シリーズ」を,企業法人向けに8月下旬から発売すると発表した。FZ-A2シリーズは重量が約880gと,堅牢型10.1型タブレットとしては世界最軽量を実現したのが特徴だ。

同社AVCネットワークス社 常務ビジネスモバイル事業担当(兼)ITプロダクツ事業部長の坂元寛明氏は,既存のTOUGHPADシリーズが頑丈ノートPC「TOUGHBOOK(タフブック)」とともに海外で6割以上のシェアを持つものの「日本人が屋外で使うには重かった」と指摘。先に発売した頑丈ノートPC「CF-20」で重量1.7㎏を実現し,今回発売するTOUGHPAD・FZ-A2の重量が1㎏を切ったことで「遂に日本のモバイルワーカーに受け入れられる時期が来た」と強調した。

さらに,FZ-A2は最新OSのAndroid6.0を搭載。10.1型頑丈タブレットは既にWindowsOS搭載モデルがリリースされており,4.7型と5型の頑丈ハンドヘルド,7型と10.1型の頑丈タブレットについて,WindowsとAndroidのフルラインナップがそろい,「あらゆるニーズに対応できる」(坂元部長)ようになった。

今回発売するFZ-A2の頑丈性能は,耐落下1.2m,防塵防滴IP65準拠,動作温度マイナス10度~50度と,物流を含む様々な現場で求められる高い耐久性を達成した。発表会ではカタログスペックを上回るマイナス20度で24時間氷漬けにしたFZ-A2をハンマーで氷を砕いて取り出し,動作することを証明するデモを行った。

また現場で確実に作業を遂行するための視認性・操作性も高い。高精細・高輝度の画面は,直射日光下でも視認性に影響がない。手袋を装着しての操作も可能で,雨天で水滴が付着しても誤作動防止機能が働く。

拡張性については,バーコードリーダーやUSBポートなど多彩なオプションが装着できる。これらオプションについては,同社の神戸工場で1台からでもオーダー可能なBTO(Build To Order=受注生産)の体制を整えている。

なお坂元部長は,タフブックとタブパッドのトータル販売目標について7万台(2016年度)を掲げるとともに,「年率20%の成長率を目指す。国内の堅牢市場をけん引したい」と力強く語った。

●製品の詳細
http://panasonic.biz/pc/prod/pad/a2/

写真(上)坂元寛明部長、写真(下)氷漬けでも動作するFZ-A2

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