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ドーグが追従運搬ロボット改良、狭い通路でも走行可能に

2016/04/20

移動ロボットの開発を手掛けるベンチャー企業・(株)Doog(ドーグ)は4月18日、追従運搬ロボット「サウザー」の新機能発表会を都内で開催した。

サウザーは荷物を載せて人や台車の後ろを自動追従するロボット。最大120kgの積載能力を持ち、最高時速は7.5km。広視野レーザセンサで人を認識して自動追従走行ができるのが特長で、複数台のサウザーが2台、3台と連なって走行することも可能だ。倉庫や工場の現場で様々なモノを運ぶことを想定している。

今回、新機能として狭い通路でも追従できるようにした。直進なら幅80cmでも安全に走行できる。この幅は労働安全衛生法規則が確保を求めている通路幅。直角のカーブでも幅100cmあれば安全走行が可能だ。発表会ではデモ走行を実施し、模擬通路を滑らかに走行した。もう一つの新機能は無人ライン走行。AGVと同じく床面に敷設されたテープに沿って走行する。

代表取締役の大島章氏は「2つの機能を現場で切り替えながら使うことで、柔軟な運用できる」と語った。同社は、追従走行で両手が自由になることでピッキングを効率的に行った後、無人ライン走行で集荷エリアまで運ばせる使い方を提案している。

今年度は積極的に販路拡大を目指す方針。目標は100事業所以上。4月19日~6月31日まで秋葉原ダイビルでサウザー体験会を実施し、実機に触れる機会も設ける。

●デモ走行の様子(上)とサウザーの特長(下)

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