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日立造船、準天頂衛星システムを用いたドローン輸送を検討

2016/04/18

日立造船(株)は4月15日、準天頂衛星システムによる高精度測位技術を活用した無人航空機(ドローン)による物資輸送事業の検討を開始したと発表した。

同事業は、経済産業省からIoT推進のための新ビジネス創出基盤整備事業(無人航空機IoT実証事業)を受託したもので、国立大学法人熊本大学、熊本県、同県上天草市および天草市と連携して実施する。

準天頂衛星システム「みちびき」による高精度測位を活用した効率的・安全な自動飛行・物流を実現するため、必要な機器・システムを開発・整備し、ドローンの飛行データ収集など各種実証を行う予定。事業化を見据えた市場調査や制度・技術的課題に向けた検証などを行い、事業化を促進する。

実施時期は今年の秋頃。熊本県上天草市の江樋戸港から湯島までの航路長約8kmの飛行ルートを対象に、ドローンに自動飛行装置、通信装置、物資輸送ケースおよび安全装置を搭載し、安全・安心で効率的な無人による物資輸送を行うことを検討している。

また、準天頂衛星システムの測位信号は、アジア、オセアニア地域で幅広く受信できることから、本実証実験と並行して、同地域において無人航空機を活用した物流事業のニーズを調査する。

実証実験の実施エリア

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