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エプソン、可搬重量20kgの水平多関節ロボットを発売

2016/03/29

セイコーエプソン(株)は3月28日、組み立て・搬送作業などの自動化に適した産業用スカラロボット(水平多関節ロボット)「LSシリーズ」の新商品として「LS20」(可搬重量20kgモデル)を2016年3月28日より日本国内で受注を開始すると発表した。

同社はLSシリーズについて、「LS3」(3kg可搬)、「LS6」(6kg可搬)を投入しているが、今回、可搬重量を20kgへ増加し、より高負荷の重量物の搬送や、多数のワークの同時搬送などを可能にした「LS20」をラインアップとして追加した。これにより、顧客の搬送作業に適したロボットとしての選択肢が広がり、高いコストパフォーマンスとともに生産ラインの自動化による生産性を高めることが可能となる。

LS20は、基本性能を重視したシンプル設計ながら、従来のLSシリーズの、「高速」、「高精度」、「省スペース」の特長を引き継いでいる。アーム長は800mmと1,000mmの2モデルの仕様設定とし、より広い範囲での作業が可能。さらに、クリーン仕様(ISOクラス4)に対応したモデルも用意している。

価格はアーム長は800mmモデル、1,000mmモデルともに1,700,000円。クリーン仕様は同じく1,900,000円。

LS20の特長
軽量でありながら可搬重量20kgを実現
アーム長800mmモデルは本体重量47kg、アーム長1,000mmモデルは本体重量50kgと軽量ながら、20kgの可搬を可能にし、電子機器部品や自動車電装部品の搬送から、エンジン部品の組立搬送まで、幅広い用途に対応できる。

高速なサイクルタイムによる高い生産性を実現
2kg可搬時で、アーム長800mmモデルは0.42秒、アーム長1,000mmモデルは0.45秒と、高速なサイクルタイムにより、高い生産性を実現。

エプソン独自のロボット制御技術による「高精度」を実現
エプソン独自のロボット制御技術により、俊敏な動作が実現でき、さらに低振動のため、高精度な組み立て作業が可能。

※サイクルタイム=粗位置決めアーチモーション(水平300mm 垂直25mm 往復)において、2kg負荷搬送時の最速となるポイント・動作関連設定における動作時間


LS20-804S(アーム長800mmモデル)・左と「LS20-A04S」(アーム長1,000mmモデル)

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