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日立システムズ、カシオと協業し製造業向けシステム提供

2016/02/19

(株)日立システムズは2月16日、カシオ計算機(株)と協業し、中堅・中小規模製造業向けに自社工場や協力会社の工場、倉庫などに点在する製品の在庫状況・入出庫状況をリアルタイムな見える化するサービスの販売を開始した。

同サービスは、カシオのハンディターミナル、サイボウズ(株)のクラウドサービス「kintone(キントーン)」を活用し、日立システムズが提供する日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage(フューチャーステージ)」のオプションサービスとして提供する。

製造業では、製造プロセスの中で複数の協力会社を活用する中、自社の製品在庫や生産状況、納期などを適切に管理する必要があるが、基幹システムと複数の委託先のデータを連携するには、各委託先とセキュアなネットワーク回線を整備しなければならず、多大なコストがかかる。そのため、委託先とは一般的に電話やFAX、メールなどでやり取りしており、リアルタイムな在庫状況の把握ができていない状況。こうした背景を踏まえ、日立システムズはカシオと協業し、在庫管理の課題を解決するサービスを開発した。

同サービスでは、自社工場だけでなく、ネットワークがつながっていない委託先工場や倉庫からも、カシオのハンディターミナル「DT-X200/DT-X100/IT-G500」を使って製品のバーコードなどを読み取るだけで、インターネットとクラウドサービスkintoneを通じてFutureStageの在庫データにリアルタイムで入出庫情報や製造実績を反映できるようになる。電話やFAXなどでの煩雑なやり取りが不要になるほか、正確かつ迅速な在庫状況の見える化を実現できる。

また、発注側がFutureStageを既に利用しているる場合、サービス導入に必要な費用は、FutureStageのオプションサービス費用と、クラウドサービス「kintone」の月額利用料、カシオのハンディターミナルの購入費用、インターネット環境の費用だけで済むため、発注側、委託先の双方とも大きな投資をせずに導入可能。日立システムズは、今回の協業を通じてFutureStageの拡販に務め、2018年度に40億円の販売を目指す。

●運用イメージ

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