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チェックポイント社、ソースタギングの案件拡大

2015/12/15

(株)チェックポイントシステムズ社のRFIDソースタギングシステムの案件が拡大の兆しを見せている。このほど、ノルウェーのアパレル小売業ムード・オブ・ノルウェー社から評価されたほか、フランスのデカトロン社の店舗にも導入を図る予定だ。
 
ムード社は2014年にノルウェーとスェーデンの店舗でRFIDを導入。さらにオンライン注文にもRFIDを活用している。チェックポイント社のRFIDソースタギングシステムは製造から店舗まで商品を追跡できるなど、在庫を可視化するシステムだが、オンライン注文に導入すればリアル店舗の在庫からの出荷も可能になるなど、短時間で商品を入手したい傾向があるネットユーザーに対し、売り逃しを回避できることも利点。オンライン注文に利用しているムード社は約2割の商品をリアル店舗から出荷しているという。
 
製造から店舗までタグを共通化するソースタギングは、従来必要だった店舗でのタグ付け作業が排除できるのがオペレーション上の大きなメリット。また、ムード社の場合は全SKUにチェックポイント社のZephyr2RFIDラベルを活用し、多数の商品カテゴリーで共通のタグを使用するしくみを構築しており、グローバル展開する中で業務効率を高めている。
 
さらに、注目されるのは、タグプリンターの高い精度と業界標準比8倍としている印刷のスピード。
チェックポイント社は大量のラベルが必要となるグローバル展開するアパレル企業にとって最適だとしている。
 
仏・デカトロン社はロス対策にも利用

チェックポイント社は12月11日にスポーツ用品の製造販売を行うフランスのデカトロン社と提携し、400件を超えるデ社の店舗にRFIDを導入することを発表。さらに、デ社の世界全店にある100万単位の商品を対象にソースタギングも拡大していく。
 
RFIDタグはムード社同様、高速で高品質のラベルを提供することで5日以内の納品を可能にしている。

デ社がRFIDを導入する理由は、店舗内の在庫可視化とロス対策の両立。そのため、商品が単に出入口付近に陳列されているのか、盗難の可能性があるのかを識別できるチェックポイント社の技術「Wirama?Rader」のテストを実施し、有効な効果が得られたという。

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