2015/12/01

日本電産シンポ(株)は12月1日、無人搬送台車「Smart AGV」シリーズの開発を発表した。

同社は、主力製品の遊星式エイブル減速機を内蔵したAGV（Automated Guided Vehicle）駆動ユニットを製品化し、2007年から発売している。それ以来、駆動ユニットに加え、コントローラや専用磁気センサなども加えてシステム化が容易な「AGVパック」としても発売中だ。

今回開発したSmart AGV シリーズは、｢超低床｣｢ガイドレス｣｢ワイヤレス操作｣など日本電産グループの先進技術を盛り込んだ次世代の無人搬送台車として開発を進め、2016年春の発売を予定している。さらに今後、大型機種などラインナップ拡充も図る。なお従来のAGV駆動ユニットやAGVパックも引き続き販売する。

また、下記の展示会では、Smart SGV の実機走行デモンストレーションを予定している。

2015年12月2日～5日『国際ロボット展』（東京・ビッグサイト）

2016年1月6日～9日『CES2016』（米国・ラスベガス）

●Smart AGV の概要(TYPE-T)

最大積載重量：100kg

搭載面積：A2サイズ（420×594mm）

最高速度：60m/min

連続稼働時間：8時間（1時間充電） リチウムイオン電池＋プラグイン充電の場合

車体寸法：幅630×長790×高さ200mm

車体重量：65kg

仕様：200W サーボモータ＋1/15内蔵型遊星減速機 左右各１台

     φ120mm ウレタンゴム製タイヤ

     独自開発のサスペンション機構搭載 

     レーザーレンジセンサ搭載

停止精度：±30mm(周辺環境により変わる場合があり）

制御方法：タブレットによるワイヤレス操作 状況モニタ（運行状況、異常内容）

安全装備：赤外線センサ（検出距離1m）、バンパーセンサ

(※自動充電、非接触充電タイプにも対応予定)

●Smart AGV の特長

(1)可能性が拡がる低床型（床上200mm）

(2)独自開発サスペンションにより路面を選ばない走行安定性

(3)長時間連続稼働可能な大容量リチウムイオン電池搭載（連続稼働時間8時間）

(4)レーザーセンサによるガイドレス走行

(5)メンテナンス性の高い車体構造

●製品イメージ