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サトーHD、NFCリストバンドで訪日外国人を“おもてなし”

2015/02/19

サトーホールディングス(株)は2月18日、銀座三越で訪日外国人向けにNFC(近距無線離通信)内蔵のリストバンドを配付し、買い物する際に多言語の情報で“おもてなし”をする実証実験を始めた。

リストバンドは、備え付けの端末にかざすと、おすすめ商品の情報が多言語(日本語・英語・中国語)で端末に表示され、売り場まで案内するマップが発行される。マップには二次元コードが印字されており、スマートフォンなどで読み取ると商品の詳細情報も入手できる。

言語の選択や商品の情報表示は、リストバンドの配付時に登録した国籍や性別、買いたいものなどに連動する仕組み。銀座三越9階の春節特設コーナーでリストバンドを配付し、情報提供用端末は1階、8階、9階に設置した。期間は今月22日まで。

今回の実証実験は経済産業省「2014年度電子経済産業省構築事業(ID連携トラストフレームワークの試験プラットフォームを活用したビジネスモデルの実証事業)」のビジネスモデルコンテストにサトーの企画案が採択されたもの。

訪日外国人の本人確認については、宿泊施設のチェックインや免税品の購入、通信機器のレンタルなど様々な場面で個別に実施され、煩雑な作業の発生、本人確認待ち時間の長時間化の課題に加え、事業者(店舗等)の負荷にもなっている。

こうした問題を解決するために同社では、一度登録したID情報を共通で用いて宿泊や移動、食事、観光、買い物など様々なタッチポイントで最適な情報を訪日外国人と事業者の両者へ提供するサービスを目指している。また、訪日外国人の動線や嗜好を掴むためのデータ活用も視野に入れているところだ。

■タッチポイント・システムのイメージ

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