2015/02/18

サイバーダイン(株)は2月16日、重量物を持った時に腰部にかかる負荷を軽減する装着型ロボット「HAL作業支援用（腰タイプ）」を3月からドイツに出荷すると発表した。

同日付でEU（欧州連合）における機械の安全基準を示した欧州機械指令に適合し、CEマークを所得したのを受け、日本と同様に少子高齢化に直面する欧州市場に進出する。作業者向けの装着型ロボットのCEマーク取得は世界初。これにより欧州全域で自由に流通・販売できるようになった。

HAL作業支援用（腰タイプ）は、同社従来品の医療・福祉用HALと同様、装着者が身体を動かそうとする時に発生する微弱な生体電位信号を検出して駆動する。作業者の思った通りに動作を補助するため、重量物の重さを感じながら安全で自然な作業動作が可能。コンパクトな軽量モデル（2.9kg）であるため、長時間装着したままで通常の日常業務も可能。

同社では欧州のみならずグローバル市場における作業者向け装着型ロボット市場を開拓する考え。なお、日本国内では、昨年9月のリリース以降、建設業・物流業・製造業を中心に受注が好調で、今年度中に100台近くを見込んでいる。