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豊田自動織機、関空で燃料電池フォークリフトを実証実験

2015/02/12

(株)豊田自動織機は2月10日、関西国際空港国際貨物地区で燃料電池フォークリフト(FCフォークリフト)の実証実験を開始すると発表した。期間は2015年2月から2017年3月末まで。

同社は、新関西国際空港株式会社が進めるスマート愛ランド構想の柱の一つである「水素グリッドプロジェクト」に参画しており、関空会社の目指す日本初となる空港施設への大規模な水素エネルギー導入の実証事業を通じ、FCフォークリフトの普及に向けた実用化開発を進めていく。

今回の実証実験では、第1段階として、豊田合成(株)北九州工場での実証実験(2012年12月から2014年3月まで)で使用したFCフォークリフト1台を使い、北九州とは異なる使用条件下における「Well to Wheel」(燃料原料採掘段階から稼働段階まで)のCO2削減効果の確認や、稼働データの収集を行う。

第2段階では、2015年度中にトヨタ自動車(株)の燃料電池自動車「MIRAI」と同じ燃料電池セルを搭載した実用化モデルFCフォークリフト2台を導入する計画だ。

FCフォークリフトは、稼働時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を有する。約3分間で燃料充填を行うことができ、充電や電池交換無しで連続稼働が可能となることから、電動フォークリフトと比較して稼働効率の大幅な向上を図ることができる。

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