[最新ニュース] IT・マテハン

3M、自動車補修業界に向け生産性改善を提案

2014/12/01

スリーエムジャパン(株)(3M)は2014年11月27日、自動車補修業界の経営課題の解決に向けた生産性を改善するコンサルテーションの提供を開始した。同活動は、研磨材やマスキングテープ等の自動車補修製品のパイオニアである3Mのノウハウと経験を生かし、自動車補修工程を効率化するコンサルテーションと3M製品の効果的な使用方法のトレーニングを組み合わせたトータルソリューション。さらに下地・塗装の乾燥工程を大幅に短縮する業界初の画期的な近赤外線乾燥機、「3Mクイック ドライ システム(Quick Dry System)」の提供を開始した。

自動車補修の現場では、高い技量を持つ技術者たちが、自らの知識と経験を元に独自のやり方で補修作業をこなしていることが少なくない。このため業界での補修工程が標準化されておらず、効率の改善が図りにくい。また新人への技術継承がスムーズに進まないなどの課題を抱えている。今回3Mが提供するのは、これまでに蓄積したノウハウをベースに自動車補修の標準的な作業工程を策定、工程を見直すコンサルテーションを通じて課題を明確化し、適切な製品の提案と正しい使い方の現場トレーニングを実施して工程全体を効率化するサービスだ。

また、さらなる生産性アップのポイントとして着目するのが「乾燥」。自動車補修に不可欠な下地調整や塗装工程では、それぞれの工程で乾燥が必要であるため、完全に乾くまでの待ち時間が必要。その時間は温度や湿度といった環境に左右されやすく、作業者の技術向上によって時間を短縮することができない。乾燥の進捗についての判断も、作業者の経験と勘によるところが大きく、判断を誤ると塗装のひび割れや剥離などの原因となりかねない。

「3Mクイック ドライ システム」では、ガスの触媒上での反応を利用して近赤外線を発生させることで、従来の電気式の近赤外線乾燥機と比較し、幅広い範囲の近赤外線を発生させる新技術を搭載。乾燥にかかる時間を大幅に短縮することが可能となる。

|↑一覧に戻る|