[最新ニュース] IT・マテハン

日立、プライバシー侵害リスクを低減するRFIDタグチップを開発

2014/09/08

(株)日立製作所は、電気通信大学、サイバー創研とともに、ID情報を秘匿したまま認証を行うことで、プライバシーの侵害リスクを低減するUHF帯パッシブ型RFIDタグチップの試作に成功したと発表した。

タグチップ内で複雑な処理を実行するため、小型化、消費電力を抑えることが困難だったこれまでのID秘匿認証(OMHSO)プロトコルと異なり、アナログ信号とデジタル信号の処理回路を1つの回路に集積することで回路規模の小型化と消費電力の低減を実現した。

スマートシティの分野では、RFタグを活用して人の位置や物の状態を把握、日常生活に必要な電力量を調整するなど、利用者が所有するIDカードと組み合わせることで、効率的なサービスの提供が可能。しかしRFタグはカードリーダなどで容易に読み取ることができるため、そのID情報を追跡されると個人のプライバシーを侵害されるリスクがあった。

そこで今回の試作品は、アナログ信号処理回路とデジタル信号処理回路を1回路に集積、ID情報を秘匿したまま認証を行うために必要なデジタル信号を処理する部分の回路規模の小型化と電力の効率化を図り、新電波法の特定小電力無線局に対応したUHF帯での動作確認に成功した。

|↑一覧に戻る|