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IDS、汎用コンパクト3Dカメラ新製品をリリース

2021/07/27

ドイツ産業用カメラメーカーのIDS Imaging Development Systems GmbHは、汎用エントリレベルコンパクト3Dカメラの新製品「Ensenso S10」を発表した。

これにより、3Dカメラ「Ensenso」シリーズの製品ポートフォリオを低価格セグメント向けに拡大した。
 
「Ensenso S10」は超コンパクトなIP65/67保護等級のハウジングを備え、人工知能がサポートするレーザ三角測量を使用して3Dデータを生成。これにより、多彩な用途に適したカメラとなり、暗い環境でも確実な3Dデータを提供する。

「Ensenso S10」には1.6MP Sony製センサが搭載され、レーザベースの3Dプロセスで動作。ナローバンド赤外線レーザプロジェクタで高コントラストのドットパターンを作成する。困難な表面を持つ物体や暗い環境でも可能。カメラのレーザ三角測量はニューラルネットワークによって高速化され、撮影されたパターンポイントをハードコードされた投影位置に確実にマッピングできる。その結果、高精度の奥行情報を持つ確実で幾何学的に正確な3Dデータが得られる。物体との距離が50cmの場合、最大偏差はわずか0.6mm。プロジェクタのフルパワーでは、「Ensenso S10 3D」は毎秒最大20の点群を一貫性のある高品質と解像度で作成できる。

丈夫な亜鉛ダイキャスト製ハウジング、60°の視界、動作距離0.5~3mの3Dカメラは汎用で、高いコスト効果が求められる産業用途に適している。実績のある柔軟な「Ensenso SDK」と組み合わせると、多彩な用途にすばやく簡単に組み込める。

たとえば、大量のバリエーションの中から物体を確実に把持したり、ロボットとUAVを衝突させずに移動させるために障害物を検知したりする必要がある場合が該当する。このため、「Ensenso S10」は物流のオートメーションやロボット工学および農業分野で中心的な存在。特に、価格に制限のある量産型のプロジェクトで産業品質の3D画像処理を活用できるようになる。

●3Dカメラ「Ensenso S10」

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