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ZMP/NTT東日本等、物流支援ロボ活用実証実験

2019/07/25

(株)ZMPと東日本電信電話(株)(NTT東日本)は7月24日から、(株)NTTロジスコの物流現場における実証実験を開始した。

同実験では、自動運転向けクラウドサービス「ROBO-HI」を物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」と連携させ、Wi-Fi経由でキャリロの運用状況の可視化を行うとともに、荷重計測のできるIoT重量計スマートマット※を活用した物流倉庫内ネットワーク環境の提供、ソリューションの高機能化を図る。

これらの物流現場におけるソリューションの実用性および導入効果に関する検証を実施する。

※(株)スマートショッピングが2018年10月から提供している重量センサの搭載された重量計。Web管理画面で在庫の残量・残数チェックや在庫重量が一定の閾値を上回る、または下回ると、その情報がWi-Fi経由で指定の連絡先へ通知される。スマートマットは、在庫の見える化や補充効率化、在庫推移のデータ化、発注自動化等を目的に多様な業種で利用されている。
 
●実証実験概要
NTTロジスコの物流センター内でWi-Fi対応したキャリロとスマートマットを使用し、廃ダンボールや空きかごの回収等の業務に活用する。

ROBO-HIでキャリロの運用状況を確認し、効果の検証を行うとともに、IoTサービスを含むネットワーク環境や運用面での課題や必要となるサポートの検討を行う。

●実証実験における各社の役割および目的
<ZMP>
同実験でキャリロのWi-Fi対応を実現するとともに、ROBO-HIとの連携を実現し、キャリロのルート管理や稼動状況等のステータス管理ができる機能を提供する。キャリロの情報をWi-Fi経由でROBO-HIに集約し、一元的に管理することで、物流センター内におけるキャリロ活用の利便性向上につなげる。

<NTT東日本>
同実験でスマートマットを活用したIoTサービスを検証する。スマートマットを物流センター内の任意のエリアに敷設し、スマートマット上に集積された対象物の重量が一定の閾値を上回る、または下回ると、その情報がWi-Fi経由で指定の連絡先へ通知される。その通知をトリガーに、キャリロを発進させると自律走行により指定の場所へ対象物を搬送。同ソリューションの提供に必要となるネットワーク環境やサポートを今回の実証実験を通じて確認することで、ネットワーク環境の構築から運用まで含めたサポートの検討を行う。

<NTTロジスコ>
同実験で自社の業務効率化に向けて物流センター等の実証実験フィールド環境を提供。キャリロとスマートマットを組み合わせたソリューションに適合する自社センター内の業務選定、走行環境やネットワーク環境の構築、運用設計を実施し、実証実験で得られた結果について省人化効果とフィージビリティを検証する。また、物流センターオペレーションを担う視点での効果的な活用方法と適合する利用シーンを提案する。

●実証実験イメージ

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