2017/03/10

サトーホールディングス(株)は3月10日、本年1月に株式を100%取得した英国DataLase社とのシナジーにより、サトーの戦略的立ち位置である人・モノ・情報の「最後の1cm」をつなぐ事業をさらに強化する方針を発表した。

具体的には、サトーの自動認識技術にDataLase社の印字技術であるインライン・デジタル・プリンティング(IDP)がもたらす「大量・高速・可変情報・デジタル」の要素を掛け合わせ、生産性が高く柔軟な自動認識ソリューションを提供するとともに、サトーが持つエコナノなど既存技術とIDPを掛け合わせ、より持続可能でパーソナライズされた消費者向けパッケージングソリューションの提供を目指す。

目指すシナジー効果の第1は、サトーが持つ自動認識技術にDataLaseのIDP(特殊な顔料をコーティング剤として様々な素材に塗布し、塗布面を感熱素材に変えてレーザーでダイレクト印字を行う)が加わることで、大量・高速印字が求められる生産ラインへの対応や、可変情報の柔軟な印字が可能となること。

第2は、IDPによって「生産工程の最終段階でのパッケージデザイン」を可能とし、小売業をはじめとするユーザーが、カスタマイズされたパッケージを迅速かつ低コストで生産可能となり、ここにサトーの独自技術である「エコナノ」や、ラベル・パッケージデザインの提案技術などを組み合わせることで、独自の「より環境にやさしく、パーソナライズされたパッケージング」の提供を目指す。