[最新ニュース] 経営/政策

国交省、第6回日中韓物流大臣会合を開催

2016/08/01

国土交通省は8月1日、北東アジアにおけるシームレス物流等の実現に向け、物流分野における協力・連携の推進を目的とする「第6回日中韓物流大臣会合」を開催し、(1)シームレス 物流システムの実現、(2)環境にやさしい物流システムの構築、(3)安全かつ効率的 な物流の両立について、運輸分野における協力関係を進展させ、日中韓3か国が連携していくこと等について合意したと発表した。

同会合は7月28日、中華人民共和国浙江省杭州市にて開催され、日本からは宮内秀樹国土交通大臣政務官他、中国からは楊伝堂(ヨウ・デンドウ)交通運輸部長(大臣)他、韓国からは金榮錫(キム・ヨンソク)海洋水産部長官(大臣)他が参加。

これまでの共同声明や行動計画に基づく取組による成果や、今後の協力の方向性について、各国代表者による意見交換を行い「共同声明」として採択した。具体的な合意事項は以下の通り。

(1)シャーシ相互通行の拡大に向けた取り組み
・日韓パイロット事業の拡大(航路・貨物種類等)の可能性について探究
・日中パイロットプロジェクトの実現に向けた相互協力
(2)NEAL-NETの対象港湾の拡大
・日中韓三カ国における対象港湾の拡大 (中国:大連・嘉興、日本:新潟・四日市、韓国:蔚山・平沢)
・EU、ASEAN諸国等への対象港湾の拡大
・海上から新たな輸送モード(鉄道・道路等)へ提供情報の拡大に向けた検討
(3)標準化された物流機材の普及促進 
・パレットの品質(強度)等の国家規格化
・ASEAN諸国等への普及促進
・各国間でのリターナブルパレットの普及促進に係る共同研究の実施

新規
(1)次の10年に向けた各行動計画の評価・見直し
・各行動計画の円滑な実施及び新たな議題を設定するため、各行動計画の評価・見直しを行う。
(2)農水産物のコールドチェーンに係る協力
・共同プロジェクト及び共同研究の実施について検討する。
(3)海陸複合一貫輸送に関する協力
・海陸複合一貫輸送(Sea&Rail)に関する情報共有を行う。

●物流大臣会合の様子

|↑一覧に戻る|