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物流連、カンボジア・ラオスの物流実態調査を実施

2015/11/20

(一社)日本物流団体連合会は11月8日から15日までカンボジア・ラオスの物流実態を調査した。国際業務委員会(丸山英聡委員長<日本郵船㈱取締役>)の取組みの一貫として

同委員会傘下の海外物流戦略ワーキングチームのメンバー4人がカンボジアの首都プノンペンとラオスの首都ビエンチャンほか、主要都市サバナットを中心に行った。

一行は物流を所管するカンボジア公共事業運輸省の総局長、ラオス公共事業運輸省の副局長ほか、ラオスの物流団体のラオスインターナショナルフレイトフォワーダーズ協会の会長や、現地日系合弁企業5 社、地場企業1 社を訪問。物流行政に関する情報や、物流関連インフラの整備状況、国内物流事情及び課題などを調査した。

また、今年4月に開通した「カンボジアのネアックルン橋(つばさ橋)」、「プノンペン新港、ラオスとタイの国境にかかる 第1、第2、第3 メコン友好橋」ほか、ラオス唯一の鉄道駅「タナレーン周辺の開発状況」、「ビエンチャンとサバナケット間の道路インフラ状況」、「サワンセノSEZ」 等の現地視察も実施。プノンペン周辺では、市内の大型車通行規制に対応するため市内中心部を迂回する環状道路の整備が進み、今年の9月からはプノンペン新港からプノンペンSEZ まで市内中心部を通行することなく輸送が可能となった一方、市内からネアックルン橋向かう1号線が工事中のため、通過に30分以上を要する渋滞が発生しているなどの情報を得た。

ラオスではタイ国境間の架橋整備が進んでおり、タイ・バンコク-ベトナム・ハノイ間の3国間輸送は、サバナケットにある第2 メコン友好橋の上流110kmに位置する第3 メ

コン友好橋の通関体制が24 時間体制となったため、貨物が第3メコン友好橋へ流れつつあることを確認した。

行政面の情報では、各国とも更なるインフラ整備の必要性を感じており、「時間を要するものの、状況は日々改善されていく」とし、カンボジアでは物流マスタープランを日本
の関係機関の協力を得て策定して行くとの情報も得た。

なお、今回の調査結果は2015年3月までにとりまとめの、報告書として刊行する予定。

●ラオス唯一の鉄道駅「タナレーン」。周辺の開発状況を調査

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