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日本ロジファンドの15年7月期決算、運用額2037億円

2015/09/30

日本ロジスティクスファンド投資法人は9月28日、2015年7月期の決算を発表した。営業利益70億7400万円(2015年1月期比▲24.9%)、営業利益36億100万円(同▲38.6%)の減収減益。経常利益は32億1000万円(同▲41.2%)、当期純利益は32億900万円(同▲41.2%)だった。一口当たりの分配金は3,866円、分配金総額は3,208円となる。今期は88億6200万円で2物件を取得し、7月31日現在、合計物件数は38物件、取得価格総額の2037億5500万円の不動産を運用。総資産額は1991億4600万円になった。

投資環境と運用実績について同法人は、通信販売事業者やインターネット経由で販売を計画する小売業者、3PL事業者が物流拠点の新設、増床で大規模物流施設の需要を牽引したと説明。首都圏、近畿圏で空室消化が進んだとしている。また、不動産売買では低金利、円安傾向が継続する中、オフィスなどの投資不動産物件と比較して、相対的に高い利回りが確保できる物流不動産への投資が国内外で意欲的に行われ、取得競争が一層過熱したとみている。

次期の見通しについては、9月に4物件を取得し、公募増資を2年ぶりに実施する予定。建設コストが上昇しても開発案件が公表されるなか、注視項目には需要悪化し想定した賃料水準で売却が出来ない場合や、将来的に金融緩和終了による金利上昇で、物流施設に対する期待利回りが大きく上昇する可能性を挙げた。

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