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大塚倉庫、2015年度「ロジスティクス大賞」受賞

2015/09/09

大塚倉庫(株)がこのほど、2015年度「ロジスティクス大賞」(主催:日本ロジスティックスシステム協会)を受賞した。同社が9月8日発表したもので、物流業界が抱えるドライバー不足・トラック不足を解消する仕組みを構築したことが評価された。

受賞対象となった「共通プラットフォームの進化~2 回転配送を実現してトラック不足を解消する仕組み~」では、メーカー、物流会社、配送パートナー、納品先などの関係者のメリットとなるよう徹底的な現状把握と各課題の解決策を提示。特に「ID 運輸」と呼ばれる独自の配車システムで配送パートナーの配送効率向上の支援を行っており、優れた取り組みとして高い評価受けた。

同社は、大塚グループの製品を主軸に医薬品、飲料・食品、日用品の物流を他企業の製品と組み合わせ、空間を有効活用することで配送パートナーのトラックの積載率を向上させ、物量波動を平準化する「共通プラットフォーム」戦略を推進している。

この取り組みは2013年度ロジスティクス大賞経営革新賞を受賞しているが、今回この「空間の有効活用」に「時間の有効活用」の考え方を加えて進化させた。スマートフォンを活用した独自の自動配車システムを配送パートナーに提供することで午前に偏りがちな配送を平準化させ、配送効率アップを実現することにより、人手不足、トラック不足を抱える配送パートナーの課題を解決し、ともに成長する仕組みを構築した。

ロジスティクス大賞は、ロジスティクスの社会的浸透と、ロジスティクス部門関係者の意識高揚を図ることを目的に創設され、企業で行われているロジスティクス高度化への取り組みと、その優れた実績を顕彰するもので、今回で第32回を迎える。

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