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三菱重工とニチユ三菱がユニキャリア買収、グローバル戦略強化

2015/08/03

三菱重工業(株)とニチユ三菱フォークリフト(株)は7月31日、ユニキャリアホールディングス(株)の買収を発表した。(株)産業革新機構、日立建機(株)、日産自動車(株)からユニキャリアの全株式を取得する。株式取得割合は三菱重工65%、ニチユ三菱35% 。

ユニキャリアは2013年4月、日立建機と日産自動車それぞれの子会社である旧TCM(株)と日産フォークリフト(株)が統合して発足したばかり。フォークリフト業界では、グローバル競争の激化を背景として、収益性確保のために事業規模の拡大がより一層重要性を増している。また、世界的な環境問題への対応に伴い、新技術を含めた研究開発でも規模の拡大が不可欠な状況だ。

三菱重工とニチユ三菱は今回の買収を通じて、フルラインナップ化により顧客の多様なニーズへの対応力を向上すると共に開発力を強化することで、製品競争力を向上させることを目指す。さらに、販売ネットワークの補完によりグローバル展開力を増強することで事業基盤を強化し、事業規模の拡大を図る。

加えて、三菱重工グループが有する先進・革新的な技術を結集し、従来の物流機器業界の枠を超えた高付加価値製品およびビジネスモデルの創出も目指していく考え。今後、三菱重工とニチユ三菱とで準備委員会を立ち上げ、ユニキャリア社と一丸となって世界トップレベルの物流機器メーカーとなるための経営方針や戦略を立案していく予定。

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