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物流連、東京五輪に伴う施設整備の物流対策で討議

2015/03/17

(一社)日本物流団体連合会(物流連)は3月13日、都内で第3回オリンピック・パラリンピックに伴う大規模施設対策等小委員会を開催した。

最初の議題として、大手町・丸の内・有楽町地区駐車環境対策協議会の国富事務局長が、同地区における駐車場整備の事例を説明した。この地区では、大型ビルの駐車場に関し、条例が定める基準通りではなく、需要を推計した上で乗用車用のスペースを圧縮しつつ、貨物車両用のスペースを拡大する駐車場設置ルールを地域独自で作っている。国富事務局長からは、貨物車両の効率的な荷役作業を可能となったことなどが紹介された。

続いてSBSロジコム(株)営業本部の三身次長が、大規模施設の建設に際して取られた手順の事例を説明した。建物の建築工程での物流関連の協議事項や、建築関係者から見た物流の懸念事項が紹介され、建物内の円滑な物流のためには、物流事業と建築関係者(デベロッパー、ビルのテナント、ビルの管理会社など)が、設計段階から協力しつつ問題に対処することが必要であることが示された。

その後、建物への搬出入の際に生じる問題点、問題点の解決によりもたらされる効果と意義、中間報告のとりまとめなどについて意見交換が行われた。中間報告は、年度内にまとめられる予定。新年度は、建物に期待される適切な物流動線などに関し、基準となる数値の明確化などの検討することを決めた。さらに、オリンピック関連工事やオリンピック開催に伴う道路の渋滞に関し、情報収集や意見交換などを行っていくとした。

委員会の様子

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