2020/03/02

国土交通省は2月28日、台風等の異常気象時下においてトラックによる貨物の運送を行う場合に輸送の安全を確保するための措置を講じる目安を定めたと発表した。

昨今の台風等異常気象時にトラック運送事業者が輸送の安全を確保することが困難な状況下で荷主に輸送を強要され、トラックが横転する等の事故が発生しており、そうした場合にドライバーの生命や身体が害される恐れがあるほか、トラック運送事業者は行政処分を受け、当初の運行計画が崩れることにより物流全体の効率性が損なわれ、持続的な物流機能にも影響が生じる恐れも指摘されている。

●通達に定める内容

（1）輸送の目安等

以下のURLの通り、雨や風等の強さに応じた車両へ与える影響を示すほか、輸送の安全を確保するための措置を講じる目安を定めている。

（2）輸送を中止した場合の対応等

運送事業者等が気象情報等から輸送を中止することとした場合に直ちに荷主等へ報告する旨や、安全な輸送を行うことができない状況であるにもかかわらず荷主に輸送を強要された場合には国土交通省に設置する「意見募集窓口」等へ通報するように要請を定めている。

●今後のスケジュール

施行日：令和2年2月28日（金）