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2018年国内出版総市場は前年比5.0%減を予測

2018/08/30

(株)矢野経済研究所は8月30日、2017年の国内出版総市場(出版市場+電子書籍市場)が前年比4.3%減の1兆5,901億円(推計)になったと発表した。

出版科学研究所によると、(既存の)出版市場は13年連続のマイナス成長となり、特にコミック販売額の減少幅が大きく、コミックを含む雑誌市場は1990年代から大きく減少している。

一方、2017年の国内電子書籍市場を前年比15.8%増の2,200億円と推計。出版総市場に占める電子書籍のシェアは13.8%となった。

2018年の国内出版総市場は前年比5.0%減の1兆5,100億円になると予測。総市場の内訳は、書籍が7,180億円(同3.5%減)、雑誌7,920億円(同6.4%減)。また、2019年以降の出版総市場は年率3~4%程度の減少になると予測する。

既存の出版市場と電子書籍市場を合算した出版総市場を出版コンテンツ全体と考えると、出版市場の減少は緩和されて微減ペースとみることができる。特に雑誌は電子コミック中心に伸びることにより、大きなマイナスではなくなると考えられる。つまり、コミックについては、電子書籍が出版市場に与える影響が非常に大きくなっている。

●国内の出版総市場規模推移と予測(グラフ)

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