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国交省、福岡で中山間地域の自動運転サービス実証実験

2018/02/05

国土交通省は2月5日、「みやま市役所山川支所」(福岡県みやま市)を拠点とした中山間地域の自動運転サービスの実証実験を実施すると発表した。

同実験は2月17日~24日の期間に行われ、 実験ルートは九州自動車道に沿って走るJA山川支所~上伍位軒公民館の区間の5km程度の一般道。このうち、一般車と歩行者が混在する一般道の区間約3.4kmでは運転者が監視しながら自動走行する自動運転レベル2で運用するほか、約0.4kmの距離で一般車両の走れない専用区間を設け、運転者不在の自動走行も実施する。その際、緊急対応用に係員が助手席に乗車する。

実験車両にはヤマハが開発した7人乗り車両が使用され、自動運転を行う合計約3.8kmのルートには電磁誘導線を敷設し、実験車両を誘導する仕組みを採用。残りの区間は手動運転に切り替えて運用する。

このほか、タブレット端末を活用したデマンド型の車両予約システムや商品の注文・配送サービス等の検証も行う。車両予約システムは、利用者がタブレット端末に事前に入力した「希望利用時間」や「乗車場所」の情報をもとに、翌日の運行ダイヤを編成し、利用者に通知する。

今回の自動運転サービスの運営主体は地元のエネルギー会社や公共交通機関等で構成されており、ビジネススキームとしては、地域住民からの移動や配送のサービス収入や農家からの農産品集荷のための配送収入等を見込み、みやま市既存公共交通補助事業の減額分の一部が補助されるほか、同エネルギー会社がネット注文や自動運転車両の呼び出しやインターネット注文の受付等も手がける。そのため、ビジネススキーム全般も検証する。

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