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郵船ロジマレーシア法人、コールドチェーン本格参入

2017/01/26

郵船ロジスティクス(株)マレーシア法人のTASCO BERHAD(Managing Director:Lim Jew Kiat)は1月26日、マレーシアでコールドチェーン事業を展開する大手物流会社Gold Cold Transport Sdn Bhd社(GCT)とMILS Cold Chain Logistics Sdn Bhd社(MCCL)をそれぞれ買収する契約を締結したと発表した。マレーシア証券取引所の承認後、6月末までに手続を完了させる予定。

同国内では、アセアン地域の人口増加と個人消費拡大を背景に生鮮品を含む食料品、飲料、医薬品等の品質を維持した鮮度保持輸送・保管の需要が高まっており、今後はオンラインショッピング市場の拡大により冷蔵・冷凍倉庫での管理やリーファートラックを使った定時配送の需要も増加が見込まれている。TASCOはこのような状況下で成長を支える事業の柱として、コールドチェーン事業へに本格的に参入、海上・航空貨物輸送とコントラクト・ロジスティクスを組み合わせることで更なる事業拡大を図る。

GCT社はマレーシア国内のコールドチェーン業界売上第2位の規模で、最も難度の高いといわれるアイスクリームの取扱いに関しては約80%以上の国内シェアを有している。一方MCCL社はマレーシア国内のコールドチェーン業界売上第10位の規模で、ポートケラン港のWestportに隣接したエリア内で冷蔵・冷凍倉庫(約7,000平方メートル)のオペレーションを行っている。

今回買収した会社はハラル物流にも対応しており、2015年に取得済のTASCO社と連携したハラル物流サービスの提供も可能。これによりマレーシア国内のコールドチェーン事業に本格的に参入し、同社グループの物流サービスの補完・強化が期待される。

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