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富士通、走行実績データから特大車の最適経路を可視化

2016/09/05

(株)富士通交通・道路データサービスは9月1日、大型車両向けカーナビゲーションやGIS(地理情報システム)など地図サービス向けの新たなコンテンツとして、特大車の走行実績データを解析して情報提供する「商用車走行実績データ解析サービス(MoXYZ(モクシーズ))の販売を開始した。

同サービスは、日本全国を通行する貨物トラックのうち約7.5万台に装着されている、富士通(株)のグループ会社(株)トランストロン製ネットワーク型デジタルタコグラフから収集・蓄積される走行実績データを基に、特大車の走行実績データを解析。これまで把握が困難だった特大車の走行経路を可視化し、特大車の最適な輸送経路の選定や大型車両向けナビゲーションでの経路探索で活用することを可能にする。

今回は第1弾として、四半期毎の特大車の走行実績データを提供する。四半期毎の最新の通行可能道路の情報を様々な地図サービスのコンテンツとして提供することで、輸送事業者が行う経路探索が大幅に効率化される。 また今後、四半期毎の走行実績データに加え、曜日別や時間帯別の通行量と平均旅行速度、主要な都市間の平均所要時間、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアでの平均休憩時間などの解析サービスも順次提供を予定している。さらに地図サービス事業者などが提供する道路ネットワークデータに合わせたデータの提供も予定している。 

同社では、トラックやバス事業者向けの運行ルート策定や物流不動産に関わる交通情報の提供などのデータサービスを「oXYZ(オクシーズ)」シリーズとして提供しており、物流業界の健全な成長に貢献していきます。なお、今回の「MoXYZ」は、今年6月に出荷開始した「輸送コスト適正化支援サービス(SoXYZ)」に次ぐoXYZシリーズ製品となる。

●京浜エリアの特大車走行実績の地図表示サンプル(2016年4月 全時間帯集計結果)

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