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郵船ロジ、メキシコに初の自社多機能物流施設を新設

2016/03/25

郵船ロジスティックス(株)は3月25日、のメキシコ法人である郵船ロジスティックス(メキシコ)はメキシコ・グアナファト州セラヤ市近郊に、今年オープンする新施設「バヒオ・ロジスティクスセンター」の建設着工を発表した。

同センターは自動車産業が集積するメキシコ中央高原バヒオ地区のアミスタッド・バヒオ工業団地内に建設される。総面積約67,000m2の敷地には、トレーラー積み替え効率を高めるクロスドック型倉庫や、海上コンテナの一時保管をする内陸コンテナデポ、国内JIT配送やミルクラン、米墨間クロスボーダー輸送を想定した大型トレーラーヤードを備え、近年高まる自動車物流のニーズに対応した多機能物流施設となる。

同社はこれまでも、米墨間物流の最重要拠点であるテキサス州ラレード市内に、同地展開の物流会社としては最大級の倉庫を構えており、通関業務や流通加工、クロスドック、自由貿易地域内の在庫オペレーションなどの物流サービスを提供してきた。

新施設のバヒオ・ロジスティクスセンターは、メキシコにおけるNAFTA物流の重要拠点として、非居住者在庫やクロスドック、生産工場へのJIT配送を可能とし、北中米での顧客サプライチェーンをサポートする一方、アジアや欧州との国際物流には、併設する内陸コンテナデポや大型トレーラーヤードを活用することで、様々な保管・配送方法などを提案する。また2015年6月にはメキシコシティ空港保税区域内外で航空貨物の輸出入業務自営化がスタートしており、今後拡充するグアダラハラ空港やモンテレー空港の自営業務と併せて同センターをメキシコ物流の集約拠点として各種サービスを提供していく。

2015年に完成車の生産台数が330万台を突破し世界7位の自動車生産国となったメキシコは、現在も自動車組立工場など建設ラッシュが続き、2020年には生産台数が500万台を突破する見込み。同社はグループ中期経営計画でもメキシコを重点地域と位置付け、オープンする同施設を長年の実績を誇る米墨間クロスボーダー輸送と組み合わることで、あらゆる顧客の物流ニーズに応える多機能物流施設として活用していく。

●バヒオ・ロジスティクスセンター完成予想図(倉庫)

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