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国交省、メコン地域で陸送物流の実証事業を実施

2016/03/11

国土交通省物流審議官部門は3月4日、平成27年度物流パイロット事業として「メコン地域における陸上ハブ・アンド・スポーク物流システム導入に向けた実証事業」を実施すると発表した。

日本の質の高い物流システムを官民一体となり戦略的にアジアに展開する「物流パイロット事業」の一つで、ラオス・サバナケットを中心とした陸上物流では初となるハブ・アンド・スポーク方式による共同集荷・共同輸送システムの導入に向けた実証事業となる。

メコン地域では現在、「タイ+1」の動きとしてタイ・ベトナム周辺国が部品供給地として進展し、メコン地域内において生産分業ネットワークが形成されつつある。同地域は、経済成長に伴う生活水準の底上げと中間所得者層の拡大が期待されており、高付加価値の貨物や小型貨物への需要増加が見込まれる。

こうした中で、メコン地域内に陸送物流ネットワークを構築する場合、主要都市間を1社で1台を傭車して輸送する従来の方法をメコン地域全域に広げていくことは、非効率と考えられる。このためハブ・アンド・スポーク方式を導入し、複数荷主の貨物を集荷・仕分けし混載した上で、複数の物流事業者により各都市に向けて輸送することが効率的だ。国交省は今回のトライアル輸送を通じて、オペレーション上の課題や効果を検証するとともに、共同集荷・共同輸送システムの導入に必要な各種制度・手続きの課題などを調査する。
                                     
●トライアル輸送の実施スケジュール(予定)                   
3月8日  バンコク、ハノイより出荷
3月9日  ビエンチャンより出荷
3月10日 上記三都市からの貨物をサバナケットに集約・通関・仕分け後、上記三都市へ出荷
3月11日 ビエンチャン向け納品
3月12日 バンコク、ハノイ着
3月14日 バンコク、ハノイ向け納品


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