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国交省、インドネシアで海上物流システム実証事業を実施

2016/03/11

国土交通省物流審議官部門は3月4日、インドネシアにおけるRORO船を活用した海上物流システム近代化に係る実証事業の実施を発表した。

日本国の質の高い物流システムを官民一体となって戦略的にアジア展開する「物流パイロット事業」の一環で、世界最大の島嶼国であるインドネシアで効率的な海上物流網を構築するため、ジャワ島とカリマンタン島間の国内航路において、RORO船を活用した海陸一貫輸送についてトライアル輸送を行う。

インドネシアは、1万7,000を超える島々からなる世界最大の島嶼国。同国における海上物流は、今後の持続的な経済発展の基盤の一つだ。しかし、島嶼間の物流インフラが不十分であることが一因で、地域経済格差が拡大傾向にあり、インドネシアのGDPに占めるジャワ島の比率は年々上昇している一方、その他の島は減少傾向にある。

これに対して、ジョコ政権は「海洋国家構想」を発表し、海上インフラの優先的構築、海洋ルートにおける連結性向上を強化することにより、ジャワ島と各島間における地域格差の是正を図ることとしており、今後、国内主要港湾を結ぶ効率的な海上物流ネットワークを構築することとしている。

今回の実証事業を通じて、同国における海上物流の現状および需要・市場を把握するとともに、オペレーション上や制度上の課題などを検証する。

●トライアル輸送の実施スケジュール(予定)
3月10日:ジャカルタにおいて貨物積み込み、出発
3月15日:カリマンタン島バリクパパン着、積み卸ろし
3月16日~17日:カリマンタン島内で陸送にて納品

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