2016/01/25

ヤマトホールディングスは1月21日、マレーシアの宅配企業、GD　Express Carrier Bhd.（GDEX社）と業務・資本提携すると発表した。同日開催のヤマトホールディングスの取締役会で決定したもので、ヤマトアジア（株）がGDEX社が実施する第三者割当増資を引き受ける。引受価額総額は約58億円、引受後の株式保有率は9.1％となる。

同国で事業展開するヤマトホールディングスの子会社、マレーシアヤマト運輸（株）の未カバーエリア内でGDEX社のネットワークを活用するほか、シンガポールとマレーシア間のクロスボーダー物流でも連携、また、マレーシアを起点に東南アジア各国へ展開するために補完的な協力を行い、東南アジア全域を対象に小口輸送ネットワークを構築し、アジア戦略を加速する。

TPPの大筋合意やASEAN経済共同体の発足で、貿易の活性化や域内物流の需要が飛躍的に高まっている東南アジア。マレーシアの宅配企業のなかで売上シェア2位で、同国全土にデリバリーネットワークを有するGDEX社と提携することで、ヤマトグループは小口輸送ネットワークの構築以外にもフォワーディング、ロジスティクスの機能強化を迅速に推進していく。