[最新ニュース] グローバル

日通、日中Wライセンスシャーシの車検登録を完了

2015/10/09

日本通運(株)は10月8日、日中両国の公道を走行できる「ダブルライセンス」を取得したシャーシ(動力を持たない被牽引車両)の登録が完了したと発表した。

今回の登録は10月2日、国土交通省九州運輸局で中国国内の通行許可を取得しているシャーシの自動車検査登録を行ったもの。日本と中国のシャーシを牽引する車両(トラクタヘッド)の仕様に応じてシャーシ後部の反射板が自動的に切り替わる仕組みを導入し、改造・修理などの手間無しで、日中両国内の公道を走行可能にした。

利点として、海上コンテナでの輸送に比べ積み下ろし作業が不要なため、輸送時間の短縮が可能になる。さらにコンテナ積み替え時の衝撃が無く、荷物へのダメージを軽減できる。

今回の取り組みに当たっては、日中両国の車両安全基準に適合させるため、車両を製作した日本フルハーフ(株)および関係官庁と協議・調整を行った。中国でシャーシを制作、自動車登録を受けた後、日本へ輸入して自動車検査登録をした。本シャーシの日本国内走行については、関係する現行法令が適用される。

日通では今後、トライアル輸送を経て、できるだけ早い時期に本格運用を開始する考え。当面は自動車部品輸送業務を想定しているところだ。

車両の規格
様式:エアサスペンション、ウィングトレーラー
全長:12.925m
全幅:2.495m
全高:3.765m

シャーシ後部

|↑一覧に戻る|