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三井物産がマレーシアで合弁会社設立、倉庫開発に着手

2015/07/29

三井物産(株)は7月28日、シンガポールとマレーシアの企業による合弁企業Nusajaya Tech Park Sdn. Bhd.(NTP社)と、マレーシアのイスカンダールヌサジャヤ地区にあるヌサジャヤテックパーク内で賃貸用Built to Suit(注文建築)型倉庫・工場開発事業に取り組む合弁契約を締結した。

新設する合弁会社の出資比率は、三井物産が49%、NTP社が51%。日系製造業を中心とした顧客を誘致し、ヌサジャヤテックパーク(計約210ヘクタール、第1期開発:約50ヘクタール)うちの7区画(約10ヘクタール)を開発する。

現在、日系企業を含む多くの在シンガポール企業は、土地不足・賃料や人件費などの事業運営コスト上昇に悩んでいるため、2,217平方キロメートルの広さを有するイスカンダールは有望な投資対象地域として注目されている。

シンガポールに近いことから同国の金融サービス・インフラ・製造業に関するサプライチェーン機能を享受できることが挙げらる。また、マレーシアは1人当たりGDPが1万ドルを超え、アジア諸国の中で専門性の高い人材の確保が比較的容易であることから、医薬・精密機器・医療機器など、高付加価値産業の進出が見込まれる。

ヌサジャヤテックパークは、シンガポール中心地から約30分、2国間をつなぐセカンドリンク沿い出入国審査場から約5分、幹線道路沿いの好立地。NTP社が許認可申請サポート・人材雇用・優遇措置に関する政府系機関との連携等をワンストップでサポートすることで企業の早期開業を支援する。NTP社はパーク自体の運営・管理および全体開発を主導し、新設される合弁会社は賃貸用BTS開発に専念する。

企業誘致活動が順調に進めば事業開始後4年で7区画すべてが完工し、完工後4~5年を目途にシンガポールやマレーシア市場におけるREITなどを通じた証券化も視野に入れた事業を展開していく。

●標準工場(NTP社が進める標準倉庫の開発例)

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