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阪急阪神HD、シンガポールにグループ最大の倉庫建設へ

2015/07/02

阪急阪神ホールディングスグループは7月1日、阪急電鉄および阪神電気鉄道が共同で設立した現地法人・阪急阪神プロパティーズ シンガポールが、グループ最大規模となる物流倉庫をシンガポール西部地区に建設すると発表した。

今年秋に着工し、2017年春頃から運営を開始する。シンガポール国内外で物流業務を担う現地法人・阪急阪神エクスプレス シンガポールが主要テナントとして入居し、顧客ニーズに応じた高機能かつ高品質のロジスティクスサービスを提供する。

同倉庫をアセアン地域におけるハブと位置づけ、チャンギ国際空港に隣接する既存倉庫(賃借物件)と併せ、国際輸送事業におけるロジスティクスビジネスの規模と業容を拡充し、加速度的に増加が見込まれるアセアン域内物流需要に対応する。

不動産事業としては、同倉庫は、現在インドネシアで建設中の物流倉庫に続き、アセアン地域で同グループが保有する2件目の物流倉庫となる。これらのプロジェクトを通して情報収集・事業機会探索とノウハウ蓄積を進め、海外展開のさらなる推進を目指す。

立地は、市内や既存の港湾地区からのアクセスに優れ、マレーシア第二連絡橋も至近。また、シンガポール政府が2027年を目途に整備を進めるトゥアス(Tuas)新港にも近く、周辺エリアの中でも物流拠点として高い競争力を有する。

また、建物は、高い生産性を実現すべく、上層階にVNAラックシステム(Very Narrow AisleRacking System)の導入を予定しているほか、低層階には空調フロアを設置し、冷蔵設備の導入も可能な設計とすることで、電子部品、医療・ヘルスケア機器、医薬品、リテール系商品(最終消費財)、e コマース商品などを中心に、多様な顧客のより高度な物流ニーズに対応できる仕様にする。また、医療機器物流管理基準GDPMDS(Good Distribution Practice for Medical Devices)をはじめ、各種品質システムを通じて一貫した高品質物流を提供する。

施設概要
所在地:JALAN BUROH(ジャランブロー)
敷地面積:約1万9,200平方メートル
延床面積:約4万8,000平方メートル(RC造9階建て)
着工:2015年秋
竣工予定:2017年春
建設費:約65百万シンガポールドル

完成予想図(上)と位置関係図(下)

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