2015/04/17

日本通運(株)は4月16日、中国現地法人・日通国際物流（中国）が河南省鄭州と雲南省昆明に拠点をそれぞれ開設し、4月1日より営業を開始したと発表した。

河南省の省都、鄭州市は近年自動車産業や電子機器産業が進出し、工業化が進んでいる。中国日通では河南省をはじめ中国中部地域での顧客ニーズに応えるため、鄭州に拠点を開設した。既に自動車物流を中心に営業している華南日通国際物流（深セン）鄭州支店とともに、航空・海上輸出入フォワーディング業務、国内配送、倉庫業務、中国国内引越し、海外引越しなどの業務を行う。

一方、雲南省は、ベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接しており、南北経済回廊が開通したことにより、今後南アジア諸国との経済活動が一層活発になることが予想される。中国日通では、南北回廊の結節点である昆明市を中国西南部エリアにおける戦略的物流拠点と位置づけ、拠点を開設した。昆明拠点では、現地の情報収集、新規物流ルートの開発から業務を始め、将来は同社の持つグローバルネットワークと保税物流のノウハウを活かして、中国国内拠点と南アジア諸国を結ぶ物流サービスを提供する。