2015/03/27

日本通運(株)は3月25日、冷蔵管理が必要な食品を対象とした業界初のマレーシア向け海上リーファー混載サービスを3月27日から開始すると発表した。

同サービスは、冷蔵管理が必要な食品を複数顧客の混載でマレーシア・ポートケランまで輸送するもの。マレーシアをはじめ、アセアン諸国では日本酒、米、味噌、根菜といった青果物やチョコレートなどの加工食品のニーズが高まっている。これまでこれらの食品をマレーシアまで輸送するには、少量でも顧客ごとにリーファーコンテナを1回ずつ仕立てる必要があった。同社は、発着の冷蔵倉庫を保税対応することで、冷蔵管理の必要な食品の海上混載輸送を業界で初めて実現した。

輸送コスト的には、コンテナを仕立てる場合より、1トンの貨物を輸送する場合で約70％の削減が可能。また東京の倉庫搬入先からマレーシア・ポートケランの搬入先まで最短14日で輸送可能。同社のオペレーション管理体制のもとドアツードアの一貫輸送サービスを提供する。

また、冷蔵が必要な食品は輸送中に傷みやすく、鮮度が保てないといった事情を踏まえ、損保ジャパン日本興亜と共同で取り扱っている生鮮食品輸出専用運送保険サービスを付保し、万一の場合に備えた補償も万全な態勢を整えた。

●東京倉庫搬入先（東京CFS）

名称：日本通運（株）東京海運支店　東京食品ターミナル事業所

住所：東京都大田区東海5－2－7

●サービスのイメージ