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国交省、ASEAN域内でクロスボーダー国際宅配を実証実験

2015/03/02

国土交通省は2月26日、ASEAN地域における宅配貨物輸送サービスの構築を目的とした実証事業を実施すると発表した。3月2日から6日にかけて、バンコク(タイ)-サバナケット(ラオス)-ハノイ(ベトナム)と、バンコク(タイ)-プノンペン(カンボジア)-ホーチミン(ベトナム)の2ルートで、クロスボーダー国際宅配のトライアル輸送を実施する。

現在、ASEAN地域は、経済成長に伴う生活水準の向上を背景に、生産拠点としての位置付けに加えて消費市場としても拡大し、通販事業、eコマース事業が開始されるなど、宅配貨物輸送サービスに対するニーズの高まりが期待されている。

このため、国土交通省物流審議官部門では、製造業を中心とした生産拠点の分散化などを背景に域内物流が活性化しているメコン地域で、メーカー調達から消費者宅配の国際間のドア・ツー・ドア輸送までを網羅したクロスボーダー国際宅配輸送サービスの導入に向けたトライアル輸送を行い、オペレーション上の課題や効果の検証や、事業許認可など各種制度・手続きの課題を調査する。

具体的には、タイで消費者向け貨物、企業向け貨物を小口混載貨物として集荷、20フィートコンテナで2本、または40フィートコンテナ1本をトラックでクロスボーダー輸送(各国境で積替え)する。届け先のベトナム・ラオスでは、個別企業や消費者宅へのドア・ツー・ドア小口配送を実施する。振動測定や温湿度変化測定をあわせて実施する予定だ。主な輸送貨物は宝飾品や衣料品、食料品、冷凍食品、化粧品、日用品など。

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