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椿本チエイン、埼玉工場にマテハン工場新設

2018/09/18

(株)椿本チエインは今年4月に同社埼玉工場(埼玉県飯能市)敷地内にマテハン工場を新設し、5月28日より稼働を開始した。
 
旧マテハン工場は1962年に竣工した大型施設(当時)で、鉄鋼・自動車向け等の大型システムを製作していたが、築56年を経過して老朽化も進み、商品体系も多様化したことから、マザー工場としての機能充実、新商品・新技術開発機能の拡充、顧客向け展示場「M.LABO」の併設、顧客ニーズに素早く対応できる生産技術等の機能を有した“魅せる開発工場”への変革が必要と判断し、新工場建設に着手していた。

●マテハン新工場のコンセプト
(1)商品や製造現場が見える、そして「魅せる」工場
加工エリア・組立エリア、試運転エリアに加えて、クリーンルーム、モノづくり工房を整備。顧客向けの展示場と「魅せる」製作現場を目指す。

(2)商品開発・改善に特化した工場
開発設計から製造まで自社工場での一貫体制を構築。改善と作業の標準化を図り、商品の開発→改善→標準化のサイクルを上げ、新商品の開発、外製含めた品質向上、およびコスト低減に努めている。

(3)モノづくり技能、メンテ技能の向上・伝承
「目指すは全員マイスター」を合言葉に、組立作業とメンテナンス作業の技能の向上・伝承を進めている。実機を使い、機械、制御、情報を含む幅広い知識を習得、経験を積むことで、多能工化による製品の品質向上、メンテナンス技能深化による顧客満足度の向上を目指す。

(4)安全で快適な環境対応型工場
屋上緑化、太陽光発電、照明LED、省エネ空調を採用。インフラ設備は環境対応機器を導入し、CO2 排出量半減を目指す。

●マテハン常設展示場「M.LABO」の特長
(1)物流業界
運輸業界、卸・小売業の配送センター等向けの高能力ソータ「リニソート」を展示。RFID認識装置「T-TRAYREADER」もソータに組み込んでいる。

(2)自動車業界
自動車生産工場の塗装ライン、組立ライン、車体工場等で使用可能なマテハン設備を紹介。

(3)ライフサイエンス分野
ライフサイエンス分野において、顧客の研究開発活動を支援する-150℃自動保管庫「ラボストッカ」に代表されるマテハン機器を紹介。

(4)新聞業界
新聞印刷工場において、1t以上ある巻取紙の搬送・保管を自動化するマテハン設備を紹介。

(5)生産工程、金融業界、エンターテイメント業界
IT業界から食品工場まで汎用的に使用可能な天井走行台車「オートランバンガード」、債権書類保管用RFID読取装置、高能力リフターを展示。

(6)その他施設
会議、研修にも利用可能なスペース「プレゼンテーションルーム」を用意している。電子黒板を備えている。模型展示あり。

●マテハン新工場(上)、常設展示場「M.LABO」(下)

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