[最新ニュース] 物流・生産拠点

メディパルHD、福岡で最新鋭の医療物流施設が竣工

2016/06/01

(株)メディパルホールディングスは5月31日、連結対象子会社の(株)アトルが医療用医薬品や医療材料等を供給する新たな物流拠点として「福岡ALC」を6月1日に竣工すると発表した。7月から北部九州エリア(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県)する物流センターとして稼働し、出荷金額は年間約1,600億円になる(予定)。

同社グループでは、安全・安心・ローコストを追求した新しい流通体制を構築するべく、ALCの全国への拡大を順次進めてる。ALCとは、Area Logistics Centerの頭文字を取ったもので、医療用医薬品や医療材料などを扱う最新鋭の物流センターとして6か所(神奈川、南大阪、名古屋、札幌、東北、南東京)で稼働している。

福岡ALCでは、自動化による新たな物流ノウハウの導入によって、さらなる生産性の向上に努め、九州における地域医療の発展に貢献していく。また、アトルは本社機能を福岡ALCに移転し、経営のスピードアップを図る。

施設概要
名称   株式会社アトル「福岡ALC」
所在地  福岡県福岡市東区香椎浜ふ頭二丁目5番1号
敷地面積 31,794平方メートル(9,618坪)
建築面積 9,972平方メートル(3,017坪)
延床面積 27,528平方メートル(8,327坪)
構造   鉄骨造(杭頭免震)、地上4階建

福岡ALCの特長
(1)効率的に安定供給を実現する都市型フルラインセンター
医療用医薬品・医療材料・医療機器・臨床検査試薬など多種類の商品を、独自の需
要予測システムを使い適正な在庫量を確保。高い受注納品率を実現する。また、お得意様に近い立地に設置し、ALCから直接お得意様にお届けする方式に転換することで、リードタイムの短縮を実現する。

(2)お得意様の業務効率化に貢献する高機能センター
欠品のない豊富な品揃え、定時配送、ミスのない正確な納品、個口スキャン検品、棚ロケーション順納品など、お得意様の利便性と業務改善につながるサービスを提供する。

(3)ローコスト、高生産性を実現する技術開発
独自の技術開発により自動倉庫化を図り、ローコストで正確な在庫管理と庫内作業、配送作業を実現する。

(4)「とめない物流」を実現する災害対策
・建物に免震機能を施し、地震による商品の落下や機械の破損を防止する。
・停電時にも72時間連続稼働できる自家発電装置を備える。
・瞬時電圧低下補償装置やSPD(※)を導入し、落雷による作業停止を回避する。
・緊急配送用バイク、ガソリン・軽油を配備し、地震などの災害時にも安定供給できる。

※SPD(Surge Protective Device):落雷等による高電圧や大電流から重要回路を保護する機器

●福岡ALC外観

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