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東京流通センター、東京・平和島で次世代・都市型施設を着工

2016/03/02

(株)東京流通センター(TRC)は3月1日、大田区平和島六丁目で計画を進めている「物流ビル新B棟(仮称)」新築工事の地鎮祭を執り行い、工事に着手した。竣工はTRC創立50周年となる2017年の夏頃の予定。都心部有数の大規模建替えプロジェクトとなる。

新B棟は、TRCが40年以上にわたり培ったノウハウを結集した「次世代・都市型物流施設」を目指す。物流の高度化・多様化をにらみつつ、東日本大震災以後に一層注目された物流の重要性をふまえ、さらなる安全・安心を提供。テナント各社に対してより高い物流効率を提供し、「首都圏流通機能の強化」「東京の国際競争力の向上」に貢献する。

TRCでは、今回の工事に伴う構内再開発を「第二の創業期」と位置づけており、「次世代・都市型物流施設」の実現のため、(1)「将来を見据えたニーズ」への対応、(2)「安全・安心」の追求、(3)「入居企業における災害時の事業継続」をサポート、(4)「働く人々を意識した構内環境」の充実、(5)「持続可能な社会の実現」に向けた環境への配慮の5つのテーマを追求する。

TRCは元々、羽田空港や大井埠頭、主要幹線道路、鉄道駅にアクセス良好で、都心至近の物流インフラとして圧倒的な立地優位性を持つ。さらに東京モノレール「流通センター」駅前に立地するなど通勤に至便で、入居テナントにおける就労者確保にも優位性がある。構内は常時6,500名を超える人が働き、多くの人が集まる「街」として、郵便局、コンビニエンスストア、クリニック、歯科、ドラッグストア、飲食店舗などの施設を揃え、働きやすい職場環境を提供している。

地鎮祭に出席したTRCの多賀啓二代表取締役社長は、「当社は昭和42年の設立以降、目先の利益を追う会社ではなく、長期的な視点で社会的貢献を果たしていくDNA(遺伝子)を持っている。今日新しいTRCがスタートする局面で、その思いを一層強くした。社員一同思いは一緒だ。工事はこれからが正念場だが、大林組など各社が連携していけば、必ずやすばらしい建物ができると信じている」と語った。

計画概要
所在地:東京都大田区平和島六丁目1番1号
竣 工:2017年夏頃(予定)
設計・施工:(株)大林組
プロジェクトマネジメント支援:三菱地所(株)
設計監修・工事監理監修:(株)三菱地所設計

●建物概要
構 造:SRC-S造 免震構造(ランプウェイ含む)
階 層:6階建
延床面積:約171,300平方メートル(約51,800坪)
賃貸面積:約130,500平方メートル(約39,500坪)
大型車両対応ランプウェイ:2 基(1~6階)
賃貸借区画:約430 坪~フロア最大約6,700坪
床荷重:1.5t/平方メートル
有効天井高:梁下5.5m
柱スパン:10m×11m

(上)地鎮祭で鍬入れをする多賀啓二TRC社長、(中)新B棟 外観イメージパース、(下)TRCの位置図

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